【社会人から言語聴覚士】国家試験を突破するためにやっていた勉強方法を紹介

しごとのこと

今回のテーマ

社会人から言語聴覚士になったukiです。

今回は言語聴覚士 国家試験の勉強方法を紹介します。

僕は第23回の国家試験を受験して、142/200点で合格しました。その時の経験や実際にやっていたことを紹介したいと思います。

この記事では

・何から始めればいいの?
・どの教材を使えばいいの?
・どうやって勉強すればいいの?

といった疑問に対しての参考になればと思います。

まずやること

資料の整理

学校の授業で配られたプリントや教科書を確認の為に整理します。

このプリントにはこういうことが書かれているなとか、この教科書はこれについて触れているなとかを簡単でいいので確認しておきます。またプリント類は科目別にファイリングしておきます。

なぜこのようなことをするのかというと、国試の勉強をしていると当然わからない問題に直面します。そのときに「どこを調べればいいのか?、どうやって調べればいいのか?」といった面倒に直面します。そうした手間を1秒でも少なくするために自分が使う資料を整頓しておくと効率よく勉強が進められます。

僕の学校では授業で配布された資料は国試ベースで作られたものが多かったので、整理したときにこんなにたくさん強力な武器が配られていたのかと驚きました。ですので、まず自分の手持ちの武器がどんなものか、どれくらいあるのかを一度確認しましょう。

過去問を解きまくる

とにかく過去問を解きましょう。

失語症が苦手だからまず、失語症のテキストから・・・みたいなノリは効率が悪すぎです。国試でどんな問題が出ているのか、どんな傾向の問題が多いのかを掴むのが先決です。まったく知らない問題だらけでも過去問から始めましょう。わからなくてもまずは午前100問、午後100問を通して解いて全体像を掴みましょう。

僕は過去問から手をつけましたが、1問1問丁寧に解く方法でスタートしたので、20問解くのに3時間以上かかってしまいました。全く進んでいる実感がなく、かなり苦痛を伴うので軽い気持ちで200問解いて全体像を掴んで、少しづつ掘り下げるほうが楽しいと思います。

解きはじめ最初は時間が滅茶苦茶かかるので本番に間に合うのかなこれ・・・と絶望しそうになると思います。ですが、傾向や問題の出され方は大きく変わらないので、回を重ねれば重ねるほど早く解けるようになっていきます。毎日少しでもいいのでしっかり理解して過去問を解けば大丈夫です。

過去問を解くうえで1個だけ注意点があります。それは絶対に暗記してはいけないということです。過去問を繰り返しているとどうしても問題の答えを暗記してしまい、理解がないまま解けているような気持ちになってきます。この問題はこういうことを聞いているから、答えはこれしかない!というような中身の理解が重要です。本番ではなにもかも初見の問題なので、問われ方が多少変わっても答えられるような応用力が必要になります。

ですので、解けているつもりになっていないか常に自分を監視しましょう。

生活習慣の調整

本番の試験時間に体のパフォーマンスが最大になるように生活習慣を整えましょう。

国試本番は午前9:30~12:00、午後13:30~16:00で実施されます。ですので、この時間帯に体のリズムが噛み合っていないとどんなに勉強したとしても最大の能力は発揮できません。

睡眠時間の確保や朝起きる時間を調整することで体調が最高の状態になるように調整しましょう。

僕は本番1年前から徹夜は一切せず、1日7時間の睡眠時間を確保してました。朝起きる時間は土日含め、遅くても8時には起床するようにしていました。

ちなみに勉強時間は週6の月~土で、9時~17時の間に休憩時間を挟んでいたので1日5~6時間程度勉強していました。あとは寝る前にテキストを少し読むくらいでした。

食事の調整

食事の中身と摂る時間を調整して本番に望みましょう。

例えば、白い炭水化物を摂ると、血糖値の乱高下がおこり、結果として眠くなります。こういう情報は国試の生理学の勉強をしていると嫌でも目に入るので、だんだん体調の整え方がわかってくると思います。

食事ひとつで集中しやすくなるかしにくくなるかが左右されるなんて理不尽すぎです。なので食事にも気をつけて準備をすることをオススメします。

僕は朝は水1L、バナナ2本、蒸し鶏(鶏むね肉)50~100gしか食べてませんでした。理由としては眠気防止です。

お腹減らない?とよく言われましたが、午前中は勉強しかしないので、全然大丈夫でした。眠気もなく、ちょうどお昼にお腹が空くくらいで調整できていたので僕的にはアリでした。

朝に面倒な調理をする必要もないので個人的には最適解だったように思えます。お昼はバナナ2本、ゆで卵2個食べてました。

これだけ食事制限をしていると流石にストレス溜まってくるので、夜だけは好きなものを好きなだけ食べてもいいことにしていました。食事を摂る時間を寝る2時間以上前にすることだけ気をつけていました。

使っていた教材

国家試験過去問直近10年分

学校からは過去問10年分まずは解くように言われていたので10年分だけでした。

余裕があるようならもっと前の過去問を解くのもアリだと思います。僕も最終的には11年分を繰り返し解いていました。

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言語聴覚士テキスト

学校の指定教材だった言語聴覚士テキストを使っていました。

広く浅く網羅されており、これを丸暗記するだけで国試の4~5割くらいは取れるかな?というくらいの参考書です。

過去問を解けば解くほどにコレ書いてないじゃん!!みたいなことがあるのでシュレッダーにかけてやろうかという気持ちになりますが、耐えましょう。

足りないところは付箋で補強しながら自分だけの参考書を作るイメージで使いましょう。最終的には厚さが1.5~2倍くらいになるはずです。

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学校で配布された資料

授業で配られた資料は割と国家試験を意識して作られていることが多いです。

内容もきれいにまとめられているので、もらった資料は捨てずにきれいにファイリングしておくことことをオススメします。

使い方としてはわからなくなったら開くくらいの使い方で、よく使うようなところは付箋に書いて言語聴覚士テキストに貼り付けていました。

教科書

学校で配られた教科書を使っていました。

私の学校では医学書院さんの標準言語聴覚障害のテキストが指定教材でした。通称白本と呼ばれるものです。

こちらも必要なところだけ付箋でまとめて言語聴覚士テキストに貼り付けるという方法で使っていました。

この教科書は臨床場面でも使えるくらい詳しく書いてあるので、この教科書をベースに勉強をすすめると国試的な回答と臨床場面での回答がズレるのでオススメしません。

あくまで国試の勉強をする上で必要な部分の抜粋だけで十分だと思います。

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国家試験の勉強法

過去問10年分の理解を9割以上

10年分の過去問をどの回、どんなタイミングでも9割以上正答できるようになるのが過去問を終える目安だと思います。

僕の学校では10年分を10回繰り返すことを推奨していました。しかし回数をこなすことだけが目的になりそうだったので僕は回数は意識していませんでした。

とにかくどんなときも9割以上の正答ができるまでひたすら繰り返していました。正確にカウントしてないですが、結果的に9割正答するまでに10年分を10回以上は解いたと思います。要領がいい人ならその半分とかでもイケるかもしれません。

言語聴覚士テキストを作り込む

最終的確認する時はこの1冊だけ!みたいなレベルまで作り込みましょう。直前にあれこれ確認することは時間がもったいないです。自分の見やすいようにカスタマイズして本番前にあたふたしないようにしましょう。

おそらく作り込んでいくと厚みが増す、ボロボロになってページが取れるみたいなこともあるので、せっかく作った付箋やページがどこかにいかないように注意しましょう。

インプットよりアウトプット

読むだけだと記憶に残りづらいので、誰かに教える、口頭で説明するといった工夫をすると効率的に記憶することができるのは、科学的にも証明されています。

なので一緒に勉強する人がいれば協力するのもいいかもしれません。

僕は勉強は一人でやりたい派なので、自宅で一人覚えたことを何も見ないで一人プレゼンしてました。

僕と似たような勉強をしていた人と就職先で会ったのですが、その方はさらに録音して中身までチェックしていたそうです。大学の成績は常時トップクラスだったそうです。ただし精神的にキツイ(恥ずかしくて死にそうになる)そうなのでオススメはしないとのことでした。

ネットを活用する。

ネットを活用しましょう。ネットの情報なんて・・・みたいなことを未だに言う人はただの情報弱者なので無視しましょう。

Googleのような検索エンジンは日々アップデートを繰り返し、信頼性の高い情報が検索エンジンの上位になるような仕組みになっています。昔のように検索エンジンの穴を突いて、信頼性の低い情報を検索上位にする方法は通用しなくなってきています。

特に医学系、健康系で検索上位を取るのはかなり信頼性が高くなければ不可能になっています。

ですのでネットの情報も積極的に活用していきましょう。

僕は夜に勉強したくなかったのでyoutubeを見るついでに、国試に関連した医療系youtuberのチャンネルをよく見ていました。

他にもiPhoneで大量の解剖イラストや語呂合わせなどの画像を収集したりもしてました。

<お世話になったサイト様>

【ST国試の学び舎】デレットチャンネル
言語聴覚士(ST)国家試験合格への道を応援!!過去問の解説やゴロ合わせの紹介をします。ST以外の職種も参考になる動画があると思いますよ。
ゴロー/イラストで学ぶ体の仕組み
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有
WEB玉のタマえもん
YOUTUBEにおせわになっている玉先生ことタマえもんや♪これからもHPとかでいろんな教材を作っていくからうまいことをそれを生かして自分の人生を面白くしろ☆「WEB玉塾」ホームページ

模試を解いて応用力を磨く

模試を解くことで本番の戦いに慣れましょう。本番で初見殺しの問題やいやらしい問い方をしてくる問題に出くわしたときに焦らず対応できるように慣れましょう。

模試を解く目安ですが、僕は過去問が9割解けるようになったくらいで模試を解くようにしてました。解いたら答え合わせを行い、正解したところも含めて、選択肢5問についてなぜこの選択肢が正解なのか、なぜこれが不正解なのかを確認してました。

模試を問いていると、過去問を忘れてくるので、忘れそうになったタイミングで過去問へ戻るを繰り返していました。

国試勉強の終盤は模試→過去問→模試のサイクルを繰り返していました。

まとめ

大事なところをまとめました。

・とにかく過去問を解く
・参考書は1冊を徹底的に作り込む
・体のパフォーマンスが最大になるように調整する
・模試を解いて応用力を身につける
僕自身手探りで1年間やってきて、成果があったんじゃないかと思うところを中心に紹介しました。少しでも参考になれば幸いです。
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