バスや地下鉄、トラムといった交通機関を上手に使いこなす事で、多くの観光地を訪れる事が出来ます。
リスボン市内は大都市ではありませんが、坂道が多く、交通機関なしでは観光も一苦労です。
リスボンには交通機関を利用する為に「viva viagem」という交通系ICカードがあり、コレを上手に使いこなす事で快適に観光をする事ができます。
「viva viagem」カードとは?
リスボン市内の交通機関で使える交通系ICカードです。
カードは紙製で中にICチップが埋め込まれており、自動券売機か主要駅のカウンターでチャージしておけば、機械に触れるだけでスムーズに乗車する事ができます。
このカードがなくても一部交通機関への乗車は可能ですが、現金で直接支払う方が値段が高くなっており、乗車の際に時間もかかるので他の乗客に迷惑がかかります。
僕も観光中に全員カード持っていない団体の観光客に巻きこまれてゲンナリしてました。
「viva viagem」にチャージできる金額
回数券
地下鉄のみ回数券のチャージもできます。
24時間券(1日券)
バス・トラム・地下鉄 | 6€ |
バス・トラム・地下鉄・フェリー | 9€ |
バス・トラム・地下鉄・ポルトガル鉄道 | 10€ |
チャージした時間から乗り放題になります。
地下鉄以外の交通機関は「Carris」という会社が運航しており、まとめてCarrisと呼ばれる事もある。
特にガイドブックではCarrisとMetroなどという表記しかされてない場合があるので注意しましょう。
また、この1日券はケーブルカー(グロリア線、ビッカ線、ラヴラ線)、Santa Justa Liftと呼ばれる街の中心にあるエレベーターにも乗車可能です。
トラム(市電)とケーブルカーは似ているので、混同しがちですが別物になります。
ポルトガル鉄道は市内と郊外を繋ぐ、通常の鉄道になります。
Santa Justa Lift
チャージ(Zapping)
3€ | 5€ | 10€ |
15€ | 20€ | 25€ |
30€ | 35€ | 40€ |
上記の中からチャージする金額を選びます。任意の金額でのチャージはできません。
チャージすれば対応エリア内のすべての交通機関で使用できます。
「viva viagem」の対応エリア
リスボン市街のCoroa1というエリアのみ対応しています。
具体的なエリアはこちらの地図をどうぞ。交通Map。
白い円のエリアがCoroa1になります。
24時間券とチャージどちらが得なの?
各交通機関の1回券 | |
バス | 1.25€(1.8€) |
トラム | 1.25€(車内現金払いは2.85€) |
地下鉄 | 1.4€(チャージ利用は1.25€) |
フェリー | 1.2€ |
ポルトガル鉄道 | 1.25€ |
ケーブルカー | 1.25€(車内現金払いは3.6€) |
乗る回数が少なければチャージでも良いと思います。チャージボーナスもつくようなので使い方次第ではお得かもしれません。
市内を1日ガッツリ観光してたくさんの区間を乗り降りするのであれば、24時間券がオススメです。チャージする手間もないので、精神的に楽です。
「viva viagem」カードの買い方とチャージ
主要駅のチケットオフィスか、駅構内にある券売機から発行・チャージ可能。
「viva viagem」カードの初回発行には0.5€がかかります。
チケットオフィスのある主要駅は以下の通り。
・Colégio Militar駅
・Jardim Zoológico駅
・Marquês de Pombal駅
・Campo Grande駅
・Baixa-Chiado駅
・Cais do Sodré駅
・Oriente駅
・Aeroporto駅
券売機はタッチパネルで英語の切り替えもできるので、簡単な単語さえ分かれば難しくはありません。
心配であれば主要駅の券売機付近には係員がいるのでそちらで使い方を教えてもらいましょう。
僕も係員の方に教えて頂きました。
できれば、券売機は主要駅の地下鉄構内の物を利用することをオススメします。
理由は次項で解説します。
「viva viagem」の注意点
残金がある状態では他の用途に使えません。
例として、24時間券を買ってしまうと24時間過ぎるまではチャージも回数券も利用できません。
チャージの場合は残金0、回数券ならば使い切らなければ別の用途で利用できなくなってしまうので、1枚だと不便かもしれません。
僕も結局、最終日の調整に失敗して2枚持っていました。
チャージする場所の注意点もあり、僕が最初にカードを発行してチャージをした際に経験した事なのですが、ポルトガル鉄道駅で24時間券を発行した時、鉄道駅だけの24時間券があったようでそちらを誤って発行してしまいました。
当然Carris系には一切乗れず、地下鉄も試しましたがダメでビックリしました。
値段も同じで間違いやすいので、発行する場所は必ず主要駅の地下鉄構内で発行する事を強くオススメします。
某ナントカの歩き方には一切書かれていません。
短期の旅行で利用する際にはあまり関係ありませんが、チャージした金額は1年で失効してしまいます。
カード自体はずっと使えますので取っておいて損はありません。
実際に使ってみよう!
地下鉄とバスは日本と同じ仕組みなので省略します。
なじみのないトラムとケーブルカーを例に説明します。
この2つは見た目も乗り方もまったく同じです。
坂道走るのがケーブルカーで平坦な道はトラムという認識みたいです。
まず、黄色が目印の停留所を探します。
乗車すると入り口付近にこのような機械があるので「viva viagem」を赤い円にタッチしましょう。
すると”ピッ”という単音が鳴るのでこれでOKです。
逆に音が何回も鳴って明らかにエラーのような場合は、残金不足か時間切れ、もしくはチケットの種類を買い間違えている可能性があります。
当然乗車はできません。
もし、無賃乗車が発覚すると運賃の100倍の罰金が科せられるので悪い事は絶対にやめましょう。
乗車ができたら、下車の処理はいらないので運転手さんにお礼を言って降りましょう。
終わりに
リスボン市内の交通機関を便利に利用する為には「viva viagem」は必要不可欠です。
滞在の際は1枚作ってみてはいかがでしょうか?
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