ビリニュスのバスステーションからポーランドのクラクフへ。
Lux Express社もポーランドのクラクフまでバスが出ているようなので今回もお世話になります。
ヴィリニュスのバスステーションの近くにLux Express社のオフィスもあるのでこちらからもチケットを買えます。
僕は前日にウェブサイトから予約入れておきました。
15:30 ビリニュス発
22:50 ワルシャワ着(ポーランド)
23:10 ワルシャワ発
4:00 クラクフ着(ポーランド)
ビリニュス~ワルシャワ 19€
ワルシャワ~クラクフ 10€
ポーランドの首都ワルシャワで乗り換えをしてクラクフまで行きます。
お昼までビリニュスでゆっくりしてから夜行でクラクフまで行く理想的なタイムスケジュール!
宿代も浮いて一石二鳥。
ここまでお世話になりまくりのイカしたグレーのあいつもこれが最後。
ポーランドより先は便があんまりないんですよね。
ポーランドの語源は「平原の国」という意味らしいんですが、車窓からの風景はまさにその通りでした。
牧歌的な田園風景が広がります。
黄金の絨毯のような菜の花畑。
よくいう鉄道旅もいいけどバス旅だって負けてない。
むしろ僕はこっちの方が…
だって安いし。(台無し)
大量に買い込んだペリエで乾杯。
ビールを買い込むのを忘れてちょっと後悔。
景色綺麗なので寝ずにワルシャワに到着。
乗り換えと言っても、隣に停車しているワルシャワ行きのバスに乗り換えるだけの簡単なお仕事。
クラクフ行きは人気なのかほぼ満車状態。
みんな容赦なく椅子を倒してくるので僕も容赦なく椅子を倒して爆睡します(負の連鎖)
気付いたらそこは。
ク ラ ク フ 。
外暗くない?
白夜パワー健在かと思いきやまさかの展開。
ワルシャワ着いた時点でなんとなく気付いてたとは言えない。
やべーよコレ、デジャブ?デジャブ?
人気のない時間帯の到着はダメだってあれ程言ったのに…
前日ネットでポーランドでナイフ強盗されたとか、駅付近の治安がとにかくヤバいみたいな真偽不明のネガティブ情報を仕入れていたせいで、内心ドキドキ。
ととととととりあえず、出歩くのはイカンだろという事で明るくなるまで隣接する鉄道駅の待合ベンチで待機する事に。
・・・・
あれ、なんか床に寝てる若者多くない?
どうみても旅行者じゃないんみたいなんですがそれは…
僕と同じようにベンチで何かを待っている旅行者の近くで怯えながら時間を稼ぐ事に。
治安的にはあんまり悪い感じはなかったけど、運の良し悪しはあるからなんとも言えない。
油断大敵。
ここは日本じゃないし。
日本でも巻き込まれるときは巻き込まれるけど。
2時間くらいやり過ごしてお天道様が登り始めた頃、予約しておいたゲストハウス「Mosquito Hostel」へ。
マンション?ビル?の中に入っているので、インターホンで入り口を開けてもらってからゲストハウスのある階に向かいます。
最初このシステムがイマイチよくわからなくて、入り口付近でもたもたしてたら酒臭いオジサンに絡まれてちょっと怖かった。
後々、知るのですがヨーロッパのゲストハウスはビルの中にある事が多いので目的地まで辿り着いても看板しかなかったりします。
ゲストハウスはオレンジがイメージカラーらしくてポップな感じでハロウィンみたい。
早朝だったけどスタッフさんもフレンドリーでセルフサービスの朝食を振舞って頂きました。
ベッド空くのが昼みたいなので、荷物預かってもらって旧市街へ繰り出します。
道路挟んで向かい側旧市街という最強の立地なので観光が捗ります。
ポーランドの通貨「zloty」をゲットする為に換金所へ。
ちなみに1zl=28.74円(2017年現在)
たまたま見つけた両替屋さんだったんですが、事前に調べておいた為替レートより良いレートが電光掲示板に表示されていたので、「またまた御冗談を!どうせ手数料とか取るんでしょ?ん?ん?」とドス黒い気持ちでお願いしたら、その通り両替してくれてビビる。
いいのかおいちゃん。
涙で前が見えねぇよ。
場所を失念してしまったので、目印は隣にcasino clubがある両替屋さんを探して見て下さい。
真っ直ぐに北へ進むと中央広場に辿り着きます。
早朝で人が少ないですが、ヨーロッパらしい街並みと一斉に飛び立つ鳩の群れがたまんない!
気持ちのいい朝の雰囲気が出まくりです。
ちなみに第二次大戦中、ナチス・ドイツの侵攻により甚大な被害を受けて首都ワルシャワを始めとする多くの都市が壊滅的な打撃を受けましたがクラクフは大きな被害がなかった数少ない都市のひとつみたい。
かつてはポーランドの中心都市で歴代の国王の居城もある歴史的に重要な都市が戦火を免れたのは喜ばしい限り。
このような歴史的な背景からクラクフは日本で例える所の京都とよく言われるそうです。
逆に首都のワルシャワは東京と例えられるらしい。
そういえば京都で戦争の被害が大きかった話はあんまり聞かないですもんね。
ひと際大きい2つの塔みたいなのが聖マリア教会。
クラクフ名物「オブヴァジャーネック」が一杯売られています。
オッブヴァジャーネック…言い辛さ半端ない食べ物。
リング状のパンで、焼く前に一度茹でているので歯ごたえあります。
ベーグルに近いですね。というかリングにしたベーグル。
もうベーグルでもいいですかね?
後で知ったのですが、ベーグル発祥の地はポーランドらしい。
オブヴァジャーネックはベーグルの原型なのかも。
たしか1.5~2zlくらい。
昼になると広場の建物が開放されてお土産がたくさん売っている市場が出店してます。
値段はバルト三国と比べると高いですが、物価自体は日本より少し安いくらい。
綺麗な売り子のお姉さんもたくさんいた。
というかポーランドって美人多い。
最近出来たのか、日本美術 技術博物館 漫画館という施設もあるようで、ナルトやらワンピースが描かれたチラシがいろんな所に張られている。
どうやらポーランドは親日らしく、ほんのり日本のサブカルチャーの香りが。
戦争中も何度か助け合っていたようで1920年にはシベリアで行き場を無くしたポーランド人孤児を日本で保護して多くの命を救い、1939年にはドイツとロシアの情報を収集する為、前回の記事でも紹介した杉原千畝さんが派遣され、ポーランド軍の協力により様々な諜報活動が出来たという。
この諜報活動がなければ、杉原千畝さんも多くのユダヤ難民を救えなかったかもしれないと思うと、「情けは人のためならず」という言葉を思い出しますね。
なのでヨーロッパの中でもポーランドは親日なんだって。
あんまりみっともない振舞いはできないですね。
旧市街を飛び出して北に進むと歴代ポーランド国王の居城だったヴァヴェル城が見えてきます。
先に進むとヴィスワ川に掛かる橋や川の対岸からもその姿を見る事が可能です。
個人的に対岸は絶好の撮影スポット。
市街をウロウロしてたら日も暮れてきました。
夕方になると中央広場にストリートミュージシャンが続々現れます。
街並みと相まってイイ雰囲気。
滞在中、このギタリストのおじさんの演奏毎日聴きに行ってました。
おじさんの演奏で連日、人の輪が出来あがってダンスを踊ったり手拍子したりで行き交う人々も楽しげです。
初日でクラクフ好きになりました。
絵になります。
メロウな演奏が沁みますね。
この中央広場の雰囲気は今まで訪れた広場の中でもピカイチ。
聖マリア教会と満月。
雲ひとつない晴天で夜景も美しい。
一日、街を堪能したので奮発してレストランで食事。
適当に繁盛してるレストランに入ったので場所を忘れちまいました。
お腹空いてたので、ガッツリと。
ポーランドの郷土料理「ゴロンカ」。
骨付きの豚モモ肉のグリル。
マスタードで頂きます。
調子に乗って真紫のボルシチのスープもオーダー。
ゴロンカはコラーゲンたっぷり。
ていうか多すぎ!
1人前じゃないよねそうだよね?
小食である事をすっかり忘れていました。
こういうときにシェア出来ないと一人旅のデメリットを感じますね。
頑張って食べたけど3分の一くらい残っちゃった。
味は美味しかったです。
お肉とマスタードがマッチしてて。
お店の人スイマセン…
クラクフ居心地良すぎて結局早朝からずっと遊び倒してしまった。
ポーランド旅行も今からワクワクですね。
コメント